Raspberry Pi 2にWi-Fi USBアダプタで無線LAN接続したときのメモ
Wi-Fiが標準搭載されたRaspberry Pi 3も出ているこのご時世に今更感は否めないが、
今回自宅のRaspberry Pi 2にWi-Fi USBアダプタを使って無線LAN接続設定を行ったので、内容をメモ。
Wi-Fi USBアダプタ準備
今回はWi-Fi USBアダプタはRaspberry Piと相性が良さそうなこちらを購入した。
Wireless 802.11n USB Adapter (Edimax)
- 出版社/メーカー: Edimax
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「Ideal for Raspberry Pi」と書かれており、理想的とのこと。
デバイス疎通確認
まず、有線LANは接続したまま、このWi-Fi USBアダプタをRaspberry Piに取り付ける。
デバイスが認識されていることを確認する。
pi@raspberrypi:~ $ lsusb Bus 001 Device 004: ID 7392:7811 Edimax Technology Co., Ltd EW-7811Un 802.11n Wireless Adapter [Realtek RTL8188CUS] ★認識されている Bus 001 Device 003: ID 0424:ec00 Standard Microsystems Corp. SMSC9512/9514 Fast Ethernet Adapter Bus 001 Device 002: ID 0424:9514 Standard Microsystems Corp. Bus 001 Device 001: ID 1d6b:0002 Linux Foundation 2.0 root hub
一番上の行から、認識されていることが分かる。
さらにワイヤレスデバイスとしても認識されていることを確認する。
pi@raspberrypi:~ $ iwconfig wlan0 unassociated Nickname:"<WIFI@REALTEK>" Mode:Managed Frequency=2.412 GHz Access Point: Not-Associated Sensitivity:0/0 Retry:off RTS thr:off Fragment thr:off Power Management:off Link Quality:0 Signal level:0 Noise level:0 Rx invalid nwid:0 Rx invalid crypt:0 Rx invalid frag:0 Tx excessive retries:0 Invalid misc:0 Missed beacon:0 lo no wireless extensions. eth0 no wireless extensions.
wlan0という名前のネットワークデバイスが追加されており、正しく認識されている。
ネットワーク設定
続いて無線LAN接続するための設定を行う。
まず/etc/network/interfaces
を編集する。
pi@raspberrypi:~ $ sudo vi /etc/network/interfaces
以下の内容で設定する。なお、"myssid"の部分は接続したいアクセスポイントのSSIDに適宜変更すること。
auto wlan0 allow-hotplug wlan0 iface wlan0 inet manual wireless-essid myssid # ★SSIDステルスの場合必要 wpa-conf /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf
ここでwireless-essid
という設定があるが、これはSSIDがブロードキャストしておらずステルスモードの場合に必要。
今回の自宅環境では必要となるため、この設定を入れている。
続いて、アクセスポイントに接続するための認証情報を登録する。
まず、アクセスポイントのSSIDとパスワードを引数にwpa_passphrase
コマンドを実行する。
※下の"myssid"と"password"は適宜設定
pi@raspberrypi:~ $ wpa_passphrase myssid password network={ ssid="myssid" #psk="password" psk=d71c7bac9102d571ee553fe886cb3302e25e2282f238e4fdf0658ee56b7a23cf }
するとパスワードが暗号化された上のようなレスポンスが表示されるので、これをコピーしておく。
この情報を/etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf
に無線LAN接続のための設定として記載する。
pi@raspberrypi:~ $ sudo vi /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf
上でコピーした情報をベースにkey_mgmt以下の行を追記する。アクセスポイントの認証方法に応じた値を設定する。
ctrl_interface=DIR=/var/run/wpa_supplicant GROUP=netdev update_config=1 network={ ssid="myssid" psk=d71c7bac9102d571ee553fe886cb3302e25e2282f238e4fdf0658ee56b7a23cf key_mgmt=WPA-PSK proto=WPA2 pairwise=CCMP TKIP group=CCMP TKIP priority=2 }
これで設定は完了。
あとは設定を反映させるために、ネットワークデバイスを再起動する。
pi@raspberrypi:~ $ sudo ifdown wlan0 pi@raspberrypi:~ $ sudo ifup wlan0
これでネットワークデバイスが起動し、IPアドレスがルータから割り当てられれば設定は完了。
ネットワーク接続確認
無線LANが使えるようになっているか確認する。
pi@raspberrypi:~ $ iwconfig wlan0 IEEE 802.11bgn ESSID:"myssid" Nickname:"<WIFI@REALTEK>" Mode:Managed Frequency:2.452 GHz Access Point: AA:AA:AA:AA:AA:AA Bit Rate:72.2 Mb/s Sensitivity:0/0 Retry:off RTS thr:off Fragment thr:off Power Management:off Link Quality=72/100 Signal level=96/100 Noise level=0/100 Rx invalid nwid:0 Rx invalid crypt:0 Rx invalid frag:0 Tx excessive retries:0 Invalid misc:0 Missed beacon:0 lo no wireless extensions. eth0 no wireless extensions.
ESSIDがmyssidになっているので、接続しているよう。
IPアドレスも確認する。
pi@raspberrypi:~ $ ifconfig wlan0 wlan0 Link encap:イーサネット ハードウェアアドレス aa:aa:aa:aa:aa:aa inetアドレス:192.168.11.12 ブロードキャスト:192.168.11.255 マスク:255.255.255.0 inet6アドレス: fe80::c9ed:fbcc:6606:3e7a/64 範囲:リンク UP BROADCAST RUNNING MULTICAST MTU:1500 メトリック:1 RXパケット:485 エラー:0 損失:182 オーバラン:0 フレーム:0 TXパケット:314 エラー:0 損失:2 オーバラン:0 キャリア:0 衝突(Collisions):0 TXキュー長:1000 RXバイト:133078 (129.9 KiB) TXバイト:73727 (71.9 KiB)
正常にIPアドレスが割り当てられている!
あとは最後にルータの方から付与するIPアドレスを固定化しておけばOK。
これで有線LANケーブルを外し、再起動しても同じIPアドレスでRaspberry Piにアクセスできる。
まとめ
Rasperry Pi 2にWi-Fi USBアダプタを接続して、無線LANを使えるようにした!
これで持ち運びにも便利になった!
以上
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